こんにちは、達朗です!
最近、「遊べ」とか「好きなことを仕事にしてもいい」とか聞くようになりましたね。
発言力のある人が、これまでの常識では考えられないような発言をするようになりました。
ホリエモンが最近こんな記事を出しました▼
「ホリエモンが断言、10年後は「遊んで暮らせる時代」がやってくる」(ビジネス+IT)。
読んでもらえば分かると思いますが、確かにホリエモンの言ってることは理解できます。
でも、「そうは言っても、そんなに俺の人生甘くないんだよなぁ」って反発する人も多いんじゃないでしょうか?
僕にもその気持ちは分かります。
高校教師をやってた頃は、やってる仕事の半分以上が与えられた仕事で「余分だなぁ」って感じていました。
なりたくて就いた職業でしたが、いつしか義務的な仕事があまりにも多くなっていきました。
あなたも似たような状況ですか?
もしかしたら「お金のため」とか「生活のため」と仕方なくとか嫌々働いているかもしれません。
そんなあなたにとってホリエモンの言ってることは気になっていても、実際は行動に移せない場合がほとんどじゃないでしょうか?
「大好きなことだけをやって生きる」ってイメージすら湧きにくいかもしれません。
じゃあ嫌々働いている人は、どうしてホリエモンみたいな人のことを共感できないと思いますか?
ホリエモンみたいな人との間に「深い溝」が存在しているからです。
ほとんどの人はその溝を飛び越えようとしないので現状が変わりません。
溝に気づいていない人も多くいます。
この記事を読んでくださっているあなたはおそらく溝に気づき始めている方だと思います。
あなたもいち早く溝に気づいて自分の人生を主体的に変えていきたくありませんか?
この記事の目次
ホリエモンみたいな価値観はまだ少数派だけど…
「ホリエモンみたいな価値観を持った人は少数派でしょ?」と思われる人もいるかもしれません。
たしかにまだ少数派です。
「好きなことだけで生きていくなんて無茶だろ!」って思うのも当然です。
でも、モノだったらごく少数派の人が使ってたものがあっという間に世の中に広まるってことありませんか?
たとえば、カメラです。
フィルムカメラがデジカメに代わり、気づいたらスマホ市場に駆逐されてしまいましたよね。
モノの流通と今回テーマにしてる価値観も同じじゃないでしょうか?
モノの背景には人が大事にしてる価値観が隠れてます。
新しい価値観も社会にとって必要だと認めれば爆発的に広がります。
つまり、今「常識外れ」に見える価値観でも、いずれ社会のスタンダードに変わる可能性が高いということです。
ホリエモンのような人は発言の訴求力が高く、影響力が強いので確実に社会を変えていきます。
じゃあ、新しい価値観ってどうやって社会に普及してくと思いますか?
ビジネス理論を使うと分かりやすいので次から解説します!
新しいモノってどうやって社会に浸透するの?
エベレット・ロジャーズの「イノベーター理論」というのがあります。
下のグラフは、モノが市場に浸透する過程を表したものです。
モノは人から人へと広まるので、ロジャーズは人の特徴を5分類に分けています。
一番左側にいるのが「イノベーター」。
革新的なものを生み出していく人たちです。
そして、逆に一番右にいるのは「ラガード」といいます。
「流行って何?」っていう保守的な人たちです。
新しいモノには興味がありません。
モノが浸透する順番は、
①「イノベーター」
②「アーリーアダプター」
③「アーリーマジョリティ」
④「レイトマジョリティ」
⑤「ラガード」
の順番です。
この人たちをもう少し荒く3つに分類しましょう。
上のグラフで色分けした部分と対応します。
①革新的な層=16%
②常識的な層=64%
③保守的な層=16%
となります。
常識的な層って64%もいるんですね。
この層が社会の空気や常識を作ってます。
革新的なモノってどう広がる?たとえばiPhone
たとえば、iPhoneはガラケー時代と比べると革命的なツールですよね。
でも、世の中に登場したばかりの頃は「新しすぎて」受け入れられるのに時間がかかったはずです。
イノベーター理論を使って説明するとこんな感じです。
①革新的な層…「iPhone開発しました!」とか「iPhoneは今後間違いなく流行る!みんなまだ気づいてないけどね!」って層
②常識的な層…「iPhoneが流行ってるから使ってみよっかな」って層
③保守的な層…「iPhoneって何?ガラケーで十分なんですけど」って層
新しい技術、サービスは①から徐々に②へと普及していきます。
③にはそもそも相手にされません。
ホリエモンの価値観「好きなことだけやって生きていく」に違和感を持ってしまうのはなぜ?
新しい価値観も同じです。
ホリエモンは間違いなく①革新的な層の人です。
そして、ホリエモン的な「好きなことだけやって生きてく」って価値観は②常識的な層にとって「新しすぎ」です。
「確かに好き勝手やって生きれたら楽そうだよね。」
「それってホリエモンだからできるんじゃないの?」
「そもそも何言ってんの?」
って受け止め方をする人が多いんじゃないでしょうか?
違和感があるので、多くの人にはまだ受け入れられません。
なんで違和感が残るんでしょうか?
「深い溝」のせいです。
実は、①革新的な層と②常識的な層にはとっても「深い溝」があります。
深い溝はどうして生じるの?
下のグラフを見てください。
これは、ジェフリー・A・ムーアの「キャズム理論」っていいます。
①革新的な層と②常識的な層には「深い溝」がありますね。
「キャズム(英:chasm)」って言います。
これが違和感の正体です。
どうして違和感が生じるかというと価値観が違うからです。
両者は求めてるものがかなり違います。
「革新的な層」と「常識的な層」は求めるものがかなり違う
革新的な層が求めているのは新しさです。
アンテナが鋭いので、新しくていいモノに飛びつきます。
そして、次々と新しいサービスとか価値観を生み出します。
逆に、常識的な層が求めてるのは何だと思いますか?
安心感です。
「流行ってるから」
「周りのみんなもやってるから」
って理由で物事を決めてしまってます。
つまり、常識的な層にとっては未知なものや新しすぎる価値観にはなかなか手を出そうとしません。
しかも、そういう層は64%もいます。
それだけの規模で常識的な人がいるってことは、あなたの周りにいる人たちはほぼ常識的な層で占められています。
あなたが新しいモノ、新しい価値観に飛びつこうとすると猛烈に反対されることありませんか?
それはあなたの周りが常識的な層だからです。
でも、そのせいで「革新的な層のことが理解できない!」っていう深い断絶を生んでしまってるんです。
深い溝の何が問題か?
「新しいものを求めたい人は求めればいいんじゃないの?」って人もいるかもしれません。
では、社会に新しい価値観を仕込んで大きな影響力を持ってるのは誰でしょうか?
革新的な層の人たちです。
これからITやAIで社会を変えようとしてるのもこの層です。
社会の未来はこういう人たちの意図で設計されています。
だから、ホリエモンが「好きなことだけやって生きろ」的な発言をする真意は?
本当にそういう社会を創ろうとしてるからです。
でも、この層のことを理解せずに今の価値観のままでいると…
変化に乗り遅れることになります。
そして、「気づいたら社会が変わってた」って慌てることになっちゃいますよね。
「好きなことだけで生きていく」は実現する未来。
革新的な層が描いている社会の未来は100%訪れる未来です。
だから、将来的に私たちは野心的な層である革新的な層が描いた社会を生きていくことになります。
つまり、革新的な層の人であるホリエモンの言ってる未来はほぼ間違いなく来るってことです。
ホリエモンの考えてることはきっと…
「将来、ITやAIを前提に社会を創っていきます。今のうちに好きなことをだけをやって生きてく準備をしといてね」ってことです。
「好きなことだけやって生きていく」っていう価値観はまだ非常識です。
全然社会の多数派に受け入れられていません。
でも、近いうちに常識になります。
まとめ
- ホリエモン的「好きなことだけやって生きていく」という発言は正しい
- 新しい価値観は、「革新的な層」がもたらしている。
- 「革新的な層」と「常識的な層」には深い溝がある。
- 「常識的な層」は64%もいて厚いけれど、その間も社会は「革新的な層」の意図する方向に急激に変わっていく
周りを見渡してみると、もうそういう未来を先取りしてる人があなたの周りにいることが分かるはずですよ!
この記事を読んでくださった方は、間違いなくアンテナの鋭い人なので社会の急激な変化を読み取って「好きなことだけやって生きていく未来」を想像し始めてると思います。
「どんな好きなことをやって生きていこうか?」ってどんどん考えちゃってもいいんですよ!