今回取り上げる本は『夢の叶え方を知っていますか?』森博嗣著 です。
森博嗣さんは異色の経歴の持ち主です。
『すベてがFになる』の作家さんとして知られていると思いますが、
元国立大学の助教授です。
収入も身分も安定していると言われる国立大学の教員。
「普通なら辞めないでしょ」と言われると思いますが、
森さんなら多分、「夢を叶えたかったら普通やめるでしょ」と言ってのけそです。
そんな森さんが書いた夢の叶え方です。
この記事の目次
職業だけが「夢」じゃない!
夢は何ですか?って聞くと、多くの人がまず職業名をあげると思います。
子どもたちの夢も小学生くらいになると「消防士になりたい」とか「お医者さんになりたい」など具体的な職業名があがりますよね。
私たちの中では「夢=職業」という図式が常識になっています。
でも、この本を読むと自分が本当にやりたいことを夢にしていいんだ、という気分になれます。
夢≠職業だと気づかせてくれます。
森さんがあっさりと国立大学の助教を辞めたのも、小説家も半ば引退して好きなことをやっているのも、職業が夢ではなかったからです。そして、自分の夢実現のために家に機関車を走らせてしまう人です。
森さんの生き方は、職業だけが夢じゃないんだということを教えてくれます。
今の状況に不満があるなら夢を持つべき
職業が自分の夢だと思っている人は森さんから背中を押してもらえます。
あなたは、今就いている仕事をこのままやっても自分の自分の夢は叶わないなと思うこともあると思います。
そういう場合は、路線変更をしたっていいんです。
いつまでも同じ状況にしがみついていたら現状は何も変わっていきません。
それは分かってるんだけど…
というあなたに森さんの言葉を紹介します。
別の生き方もある。
周囲に尽くすことは美徳だけれど、そんな村社会には馴染めない人たちが少なからずいる。
そういう人たちに、自分の楽しみを信じ、周りからの目を気にせずに生きていける、それはけっして間違った人生ではない、と伝えているのである
(p.46)
人に合わせて生きるのもいいけれど、そうやって生きられない人もいます。
人に合わせることで自分の命をすり減らして、やりたいことを我慢している人もいます。
でも、自分がやりたいことをずっと我慢することが幸せな人生と言えるでしょうか?
私たちは、森さんのような「自分の楽しみを信じる」という姿勢はついつい忘れがちですね。
この姿勢本当に大切だと思います。
夢っていつも四六時中考えてしまうものだと思う
あなたが本当に叶えたい夢ならついつい妄想が膨らんでしますはずです。
「どうやったら夢が叶うんだろう」って四六時中考えてしまうものです。
だから、どんな困難なことがあってもなんとかその夢を叶えようという発想になります。
長い時間スパンを持った夢は、目標を具体的かつ詳細に想像した結果だともいえる。
いつもそのことを考え、それに関することを調べ、利用できるものを探し、そこへ向かって少しでも近づこうと努力している。
また、いろいろな場合を想定し、どんな事態になっても目標を達成する複数の手法を準備している。
そんな濃厚な夢だからこそ、おのずと実現の確率が高くなるというわけだ。(p.99)
「現状から見たらとても叶わないわ」と諦めてしまう夢があると思います。
でも、それは本当の夢じゃなかったんだと思います。
本当の夢は今がどんな状況であろうと叶えたいと思うはずです。
いつまでも夢を見続けられるものだと思います。
そして、実現する手段や方法は後からついてきます。
まとめ
森さんはクールかつ、超論理的です。
感情論や根性論に流されることがないから、きちんと現実を見据えた上で読者にアドバイスをしてくれます。
そんなアドバイスが欲しい方、ぜひ読んでみてください!
それではまた!