こんにちは、こどもの夢応援家の達朗です!
突然ですが、
あなたが一番大切にしたい価値観は何ですか?
コーチングではゴール設定が一番大切です。
ゴールというのは「理想的な未来」のことです。
でも、僕の周りには「なかなかゴールを決められない」という悩みを持つ人が結構います。
ゴールを決められないのは、一番大事にしたい価値観が明確になっていないからです。
一番大事にしたい価値観が分かればゴール設定がうまくいくし、コーチングも効きます。
今回は「どうやって価値観に気づいたらいいのか」、という悩みを解決するワークを紹介します。
この記事の目次
「人生で何を一番重視したいのか」が分からなければ向かう方向を決められない
「今の人生を変えたい」という気持ちは誰にでもあると思います。
でも、何を大事にしているのかが分からなければどうでしょうか。
「人生をどんな風に変えたいのか」を決められません。
コーチング的には、「ゴールを決められない状態=今の生活を変えることができない状態」です。
つまり、あなたの中で「何を大事にしたいのか」がはっきり分かっていなければ、どんな素晴らしいノウハウに出会っても無駄打ちに終わる可能性があります。
当然、お金も時間も無駄になってしまいます。
人生を変える影響力のピラミッド
人生を変える影響力の大きさを図で表すと次のようになります。
例えるなら次の図のようになります▼
このピラミッドのような物事の関係性を抽象度と言います。
ピラミッドの上層にあるものほど下層への影響力は大きいです。
逆に上層は下層からの影響をほとんど受けません。
たとえば会社の中だと、ピラミッドの頂点が社長だとします。
真ん中にいるのが中間管理職で一番下が平社員です。
会社の中では社長が一番大きい影響力を持ちますが、平社員の影響力は大きくありません。
コーチングも同じです。
価値観が決まるから、コーチングが効くし、いろいろなノウハウが使えるようになります▼
ノウハウを使っているうちに価値観に気づくこともゼロではありません。
でも非常に効率が悪いです。
つまり、価値観が曖昧だと「あっ、この方法効かない」と早々諦めることになります。
そういう人はどんなノウハウを試しても効果は出ないでしょう。
なぜいろんなダイエット法が流行るのか
「この方法がダメだった。じゃあ次はあの方法」
という風に新しいノウハウばかりを探し続ける人がいます。
ノウハウ・コレクターといいます。
ダイエットが典型ですね。
いつまで経っても痩せられないのは方法が悪いのではなく、ダイエットを始める動機の強さです。
ダイエットはどんな方法を使っても痩せられます。
続けることができれば痩せられます。
それでもたくさんの人がダイエットに失敗し、次々と新しいノウハウが登場するのはなぜでしょう。
ダイエットをする人の中に強い必然性が生まれていないからです。
「痩せることにどんな意味があるのか」
「絶対に痩せなければいけない理由は何なのか」
がはっきりしていないからです。
コーチングも価値観を確かめずにやると同じ結果になります。
人によっては効果が出るのに時間がかかるかもしれません。
これを読んでくださっている方には効果が出る前にやめてもらいたくありません。
そこで、あなたが自分の人生をどんな方向に向けたいのか価値観を確かめておきましょう。
人生の危機をリアルにイメージしてあなたの価値観を探る
価値観と言われても、普通僕たちは人生で何を一番大事にしたいのか分かっていません。
人生の中で一番重要なものより、仕事や収入などの方が気になってしまいます。
仕事や収入の方が具体的でイメージしやすいからです。
「自分の人生こうやって生きていきたい!」というよりも、
「仕事や収入をこうしたい」という方がイメージしやすくないでしょうか。
さっきのピラミッドで言えば、仕事は収入は下の方にあります。
本当は価値観あってこその仕事であり収入であるはずです。
このことから、人生で一番大事にしたい価値観は気づきにくいです。
盲点に隠れてしまっています。
コーチングではスコトーマと言います。
スコトーマを取り除いて人生の価値観(ビジョン)を確かめるためにはどうしたらいいでしょうか。
次からその方法を紹介します。
自分の価値観を明らかにする5つの方法
コーチングの祖のルー・タイスは5つの方法を紹介しています。
それは人生の危機を想像してみることです。
想像上で危機に遭うことで初めて自分の大事にする価値観に気づけます。
次の5つです。
- 自分の体から心臓を取り出して、手のひらに載せるところを想像してみる。
- 命が脅かされる出来事を想像(あるいは経験)してみる。
- 痛みを経験する。
- 自分が本当に幸せだと感じるものは何かを考える。
- 厳しい質問を投げかける。
と気づけました。
あなたもきっと大事な価値観に気づけると思います。
やってみてください。
1自分の体から心臓を取り出して、手のひらに載せるところを想像してみる。
目を閉じて、強くイメージします。
あなたの心臓を取り出して、2分間、手のひらに載せてください。
その状態で、自分にこう問いかけます。
「私が自分の人生で最も望むことは何だろう?」
答えは、もっと長生きしたい、ということかもしれません。
では、もう一度、問いかけてみてください。
「どのような人生をどれだけ長く生きたいのだろう」と。
人生のクオリティも、人生の長さも、じつはあなたの選択次第だということをじっくり考えてみましょう。
(pp.66-67)
僕はこのワークをやった時に心臓の鼓動が落ち着いていくのを感じました。
「確かに生きている」
「自分に与えられた命を無駄にしてはいけない」
と気づきました。
あなたが大事にしたい価値観は誰かが与えてくれるものではありません。
必ずあなた自身の中に答えがあります。
丁寧に自分自身に問いかけてみてください。
2命が脅かされる出来事を想像(あるいは経験)してみる。
命が危険にさらされているとき、人間は自分にとって一番大切なものが何か、はっきりと理解できます。
もちろん、それは自らの命にほかなりません。
命にもクオリティがあります。
病に侵されながら命を永らえるのではなく、精神的、肉体的に、健康に生きながらえたいはずです。
そのために、人間は自分が快適に生活できる内的、外的環境をつくりだそうとします。
それが、あなたが望む家庭生活、社会生活、地域生活の根幹をなしている点に思いを馳せてください。
(p.67)
死に直面した時に、あなたは誰と会い、話したいですか。
もし死に際に一言だけ発せられるなら目の前にいる人にどんな言葉を残しますか。
僕が一番会いたくなるのは妻や子供そして両親といった家族です。
どんな言葉を残したいかはまだ決まっていません。
あなたならどんなものが浮かびますか?
3痛みを経験する。
痛みを感じると、人間はそれを和らげて取り除くために必死になります。
暴力、迫害、ストレス、病気。
たとえ傷つき苦しむのが自らに関係ない他人であったとしても、平然とそれを許容できる人は少ないと思います。
自らの痛みを経験することは、相手の立場や人間性を慮る、一番のきっかけです。
ルー・タイスは、痛みは自由や正義といった、その人間の核となる価値観に目を向けさせるといっています。
その価値観が、あなたが自分だけでなく家族や周りの人に対して求める生活の質の基盤になっているのです。
(pp.67-68)
この質問で取り除きたい不自由さなどが見えてくるはずです。
僕の痛みは、
「言葉で傷つけられる痛み」
「誰からも見向きもされない孤独な気持ち」
などでした。
痛みはあなたが大事にしたいことの裏返しです。
僕の場合は、「言葉で人を勇気づけたい」「社会貢献で人の役に立ちたい」という気持ちです。
4自分が本当に幸せだと感じるものは何かを考える。
人間が心から幸せを感じるものというのは、えてして単純な事柄です。
たとえば、ルーはかつてこんなことをいいました。
「家族と夕飯の食卓を囲み、子どもたちが安心しきって食事を美味しそうにもりもりと口に運んでいる姿を見ていたときが、この上なく幸せだった」と。
子どもたちに安心と健やかな成長を与えている自分に、彼は心からの満足を味わったのです。
心からの幸せを感じる対象は人によって異なるでしょうが、その上位にくるものは、豪邸や高級車といった物質的豊かさを手に入れることではない場合がほとんどです。
むしろ、成熟した人間は、自分が何かを手に入れることよりも、他人に与えることに幸せを見出します。
この傾向は、年齢を重ねれば重ねるほど強くなっていくようです。
あなたも、自分が本当に幸せだと感じるものは何かをよく考え、そこから自分が望む快適な生活、環境、人間関係などの将来ビジョンをイメージするようにしてください。
(pp.68-69)
僕も衣食住足りて、家族が笑顔でいるところしか想像できませんでした。
人の幸せって実はシンプルなものなんだと思います。
5厳しい質問を投げかける。
自分に厳しくこう尋ねてみましょう。
「私はこの人生で何に最も価値を見出すだろう?」、「何に対して闘うだろう?」、そして「何のためなら命を賭けられるだろう?」と。
自由、権利、愛するもの、生活、健康、自然など、いろいろなものが考えられると思いますが、あなたも6つか7つ、自分にとって大切な事柄を挙げてください。
それらを大切な順に並べていくと、何を人生の目的にすべきかがはっきりしてきます。
(pp.69)
僕もこのワークで自分が一生をかけて守りたいものに気づけました。
それは、子供の安全です。
「子供が一生笑顔で生きていけるには大人はどんなサポートをしてあげたらいいのか」
というテーマが見つかりました。
人生の危機を想像して何が大事なのか初めて知る
ルー・タイスのビジョンを明らかにするワークを紹介しました。
「人生の危機」というと暗いイメージかもしれませんが、実際にやってみるとあなたが何を大事にしたいのか気づけるはずです。
ビジョンに気づけば、大きなエネルギーが生まれます。
効果が出る前にコーチングをやめてしまうこともなくなるはずです。
コーチングを使い始めれば、ゴールが明らかになり始めどんな自己啓発やノウハウを使ったらいいかも分かります。
僕の場合、想像上で心臓を掌の上に載せてみたとき生きている時間が湧いたし暖かい気持ちになりました。
「これまでいろいろあったけど、ちゃんと生きてこれたな。
これからもいい人生にしよう。」
こんなことを感じました。
あなたも想像上の危機に遭ってみることで、「よしやろう」という気持ちになれるはずです。
まとめ
- コーチングを始める前に、あなたの人生で一番大事にしたい価値観(ビジョン)を知っておこう。
- ビジョンを明らかにせずにコーチングやノウハウに頼ると人生に何も変化が起きない。
- 人生の危機を想像してみることでビジョンをはっきりさせることができる。
- ビジョンが明確になれば大きなエネルギーが生まれる。
あなたが今どんな状況にいても人生は変えられます。
過去にどんなつらいことがあってもです。
あなたがビジョンに気づいて前向きな人生を歩めるように応援しています。
以上「コーチングよりも重要なのは、人生で一番大事なものに気づくこと。価値観を確かめる5つの問とは?」でした!
達朗より
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