こんにちは、達朗です!
名古屋で「#不登校は不幸じゃない」というイベントに参加します。
スタッフとしてお手伝いしてきます!
全国100か所で行われる同時多発的な不登校支援イベントです。
僕には不登校経験はありません。
でも、適応障害で学校に行けず休職していた時期が9か月くらいありました。
つまり、僕は教員の不登校経験者ですね。
克服した今になって気づいたことがあります。
それは、適応障害と不登校ってよく似ているということです。
「問題も解決方法も近いなぁ」と感じていて、それを確かめるためにイベントのお手伝いをさせてもらおうと思い立ちました。
今回は、「どうして適応障害と不登校が似ているのか?」についてお話します。
この記事の目次
#不登校は不幸じゃない≒休職は不幸じゃない
今回のイベントの名前は「#不登校は不幸じゃない」です。
これにあやかって、僕はこう言いたいです。
休職は不幸じゃない!
本当の自分を見つけるためのチャンスだ!
それに、休職も不登校も乗り越えたら人生にとってプラスになる経験をしている!と本気で確信しています。
その理由は下の動画の中でも話しました。
よければご覧ください▼
小幡和輝さん(発起人)のイベントを知ったわけ
「適応障害克服できたけど、苦しんでいる人に広く届けられないかなぁ」と思っていたところ、ある日Twitterに「#不登校は不幸じゃない」というイベントのツイートが流れてきました。
それに対して僕はこんなことをつぶやきをしました▼
これはすごい革新的な出来事こだと思う!時代は変わった! https://t.co/WGynNuQeNH
— 片桐達朗:学校の先生のためのマインドコーチ (@tatsurocoaching) 2018年5月7日
このツイート以降、いろいろ考えました。
やっぱり適応障害と不登校ってよく似てるなって気づきました。
これを確かめるためにはイベントに参加するのが一番だと思い、名古屋会場でお手伝いさせてもらうことになったというわけです。
小幡和輝さんについて
小幡さんはこんな人です▼
いい笑顔。
どんな人なんでしょうか?
小幡さんの著書からプロフィールを引用します。
実は小幡さんのお父さんは元中学校教師。
お母さんは学生時代に家庭教師をしていたそうです。
教育熱心な家庭で育ったようですね。
両親とも教育関係者とはこれは本当に偶然でした。
小幡さんの本は休職克服本としても読める
小幡さんの不登校に対するスタンスは「無理に学校に戻ろうとしなくてもいい」というものです。
本のタイトルも「学校は行かなくてもいい」ですよね。
僕も休職について同じように考えています。
学校に戻ってもいいし、戻らなくてもいい。
すべてはあなたのゴール次第です。
小幡さんの本の冒頭にもこんなことが書かれています。
不登校を扱った本は世の中にたくさんあります。
だけどそれらの多くは、そうした問題に詳しい教育関係者だったり、不登校からわが子を立ち直らせた親の話だったりして、「こうすれば不登校じゃなくなりますよ」といったハウツー書のようになっています。
僕は「不登校じゃなくなる」というより、「不登校でも大丈夫な生き方」を伝えたいと思っています。
学校には行けるほうがいいかもしれない。
でも、どうしても合わない子もいるからです。
ほかの本を否定するつもりは全然ないけど、やっぱり実際に不登校だった本人たちの声はどこか置き去りにされている気がします。
だから、僕のように不登校だった人間がこうして本を出すことに意味があると思うのです。
pp.4-5
▲引用の「不登校」の部分を「休職」に置き換えると違和感なく読めませんか?
休職も不登校も「戻ることが前提」って考えると話がおかしくなります。
自分を追い込むし、無理して戻って余計悪化ということもあり得ます。
教員休職者向けの情報が少なすぎる
日本の先生はこんなにも多忙なのに、いざ倒れてしまった時のフォローや情報が少なすぎると思いませんか?
今の日本には、残念ながら教員の休職経験者の経験談はそんなに多くありません。
「ネット情報も現場の不平不満ばっかじゃないか!
いったい自分はこの先どうすればいいんだ…」
って僕自身も悩んだし絶望しました。
そもそも休職した人は、自分の経験をあまり語りたがりません。
だから、いざ休職した時、頼りにする情報がなさすぎるし孤独になってしまうんですよね。
休職者向けの本は何冊かはあります。
でも、職場復帰が前提になった話が多くないでしょうか?
僕自身も休職中に教員向けの休職本を何冊か読みました。
でも、途中で息苦しさを感じて捨てました。
そこで、「学校に戻ること前提に考えなくてもいい」という選択肢を広げる意味で小幡さんの本、おススメですよ!
休職中に相談できる相手も少ない
僕自身が、休職中に一番困ったことをお話します。
それは、「相談できる相手がいない」ということです。
医者もカウンセリングも混雑しすぎててダメでした。
この時の様子は以前の記事「休職を乗り越えた高校教員の僕が、「教員を辞めプロコーチになる!」と決意したわけ」の中でも詳しく書きました。
よかったら読んでみてください。
周りに適応障害で休んでいる人はいないし、休職してる後ろめたさを感じてました。
だから、周りに気軽に相談できませんでした。
誰かに相談したら「職場復帰を前提」に話が進められそうで怖かったんです。
実際何人かに相談に乗ってもらったことはあるんですが、口には出さなかったものの
「自分で結論出したいからもうちょっとじっくり考えさせてよ。」
って思っていました。
もし僕が休職中に小幡さんの本に出会っていたら貪るように読んでたでしょうね。
休職と不登校の共通点
休職も不登校も、何らかの理由で学校に行けなくなったという点で似ています。
そして、僕は「休職と不登校は症状も乗り越え方も似てるんじゃないか」と思っています。
それぞれについてコーチング的な観点から書きます。
症状:自己肯定感(エフィカシー)が下がっている
両者の共通点は自己肯定感が下がっている可能性があります。
コーチング用語では自己肯定感のことをエフィカシーって言います。
ようするに、あるゴールに対して「自分にはできる」という気持ちです。
休職中や不登校は、これと逆のことが起こっています。
学校に行けなくなったことに罪悪感を感じたり、
「なんで行けないんだろう」
「なんて自分はダメなんだろう」
と自分を責める気持ちが湧いてきます。
でも、自分を責め続けることをやめない限り、エフィカシー(自己肯定感)はどんどんさがってしまいます。
エフィカシーは下がり続ける原因:学校的価値観にとらわれているから
どうしてエフィカシーが下がり続けるんでしょうか?
もしかしたら学校的な価値観にとらわれているせいかもしれません。
学校に行けなくて自分を責めている人にはある特徴があります。
それは学校的な価値観に自身を縛りつけて、厳しく痛めつけているってことです。
学校的な価値観は3つあります。
1「命令」2「禁止」3「否定」です。
それぞれの価値観は言葉の使い方に現れます。
- 命令…「~しなさい」「~しなければならない」
例「学校にいかなければならない」 - 禁止…「~してはいけない」
例「仕事を休んではいけない」 - 否定…「~は無理だ」
例「仕事を休むなんて無理だ」
人の価値観は言葉に現れます。
あなたも、こんな言葉を使っていないか確かめてみてください。
もし使っていたら自分でも気づかないうちにエフィカシーを下げている可能性があります。
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どんな言葉が可能性を開く言葉なの?
動画の中でも紹介していますが、言葉を変えるだけで思考が変わってきます。
あなたがこれまで可能性をつぶす言葉を使っていたのなら、その言葉を手放してもらってもいいんですよ。
これまでさんざん自分を痛めつけてきたとしたら、これからは自分を責める言葉は使わなくても構いません。
その代わりにおススメの言葉があります。
「~してもいい」
「~しなくてもいい」
です。
「#不登校は不幸じゃない」発起人、小幡さんの本のタイトルを思い出してください。
『学校は行かなくてもいい』ですよね?
これはコーチング的に見てもあなた自身に許可を与える言葉です。
例えば、あなたの中で「一日中寝ていたい!」という気持ちが湧いてきたとしましょう。
そしたら罪悪感を抱くことなく、こう言ってみてください。
「一日中寝てもいい!」
とにかく、あなたのした選択を否定しないことが大事です。
結構効きますよ。
言葉の使い方を変えるだけでこんな循環が生まれ始めます▼
自分で決断→許可を与える→いろいろやりたくなってくる
そうすればあなたが本当にやりたいと思っていたことやあなたが大事にしている価値観に気づける可能性が高まります。
ぜひ、可能性を開く言葉、意識してみてください。
休職はチャンスです!
何度も言います。
休職はチャンスです。
僕自身大事にしていることなのでもう一度書かせてください。
休職は後ろめたいことじゃないです。
自分と向き合うチャンスだし、それを最大限活かせば休職前よりも輝けます!
これを読んでくれたあなたが希望を見出してくれたら幸いです。
「こんなことで困っている」という相談などがあればご連絡ください。
丁寧にお返事したいと思います。
以上、元休職者の達朗からの応援メッセージでした!
それではまた!