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「いつまでも教員を辞められない」状態を乗り越えるコーチング的秘訣とは?

あなたは「毎日ブラックな学校でもうこれ以上働きたくない!」と嘆いているかもしれません。

命を削るような思いをしてもいつまで経っても状況は良くなっていかないし、

だんだん体調も悪くなってきている。

これを読んでくれたあなたは、もしかしたら「教員辞めたい!」という気持ちが日に日に強まってきているかもしれません。

でも、「こんな仕事いつか辞めてやる!」と思っていても、なかなか行動に移すことができないのが現実ではないでしょうか?

恐怖心が湧いてきたり、「辞めた後に後悔したらどうしよう?」と不安になってしまうと思います。

実は、あなたが思っていることをなかなか行動にできないのには科学的な理由があります。

その理由さえ分かっていれば、あなたは恐怖心に打ち勝つことができるし、自分が思っている通りに行動できるようになります!

この記事を読んで、望んだ通りのことを行動に移せる行動力のあるあなたに変身しちゃいましょう!

この記事の目次

辞める前には辞める理由をしっかりと考えておく。

あなたは多分、「なんとなく辞めたいんだけど、理由を聞かれると漠然としか答えられない」という状態かもしれません。

でも、「どうして辞めたいのか」という理由を固めて置くのは大事です。

いざ辞めるときに自分の判断が揺らがないようにするためです。

辞める理由をすべて人に説明する必要はありません。

もしかしたら人はあなたのことを理解してくれないかもしれないですから。

理由を固めておくのは、あなた自身のためです。

あなた自身が決断にストップをかけてしまわないようにするためです。

理由を考えた上で、「辞めるの?辞めないの?」と自問してみてもいいと思います。

理由がよく分かっていないと言う方は、よかったら僕が次に書くことも参考にしてみてください。

あなたは自分の直感を信じていい

「ブラックな職場ではもうこれ以上働けない!」というあなたの心の叫びや直感は正しいです。

あなたは多分人よりも早く危険を察知することのできる人だと思います!

直感の発する「やばい!」という感じの危険アラームは結構信頼できます。

「なんとなく嫌な感じがする」という感覚ってありますよね。

それは、あなたが頭では理解できないけれど、身体がその危険を察知しているものです。

だから、自分の直感は信じて欲しいし、危険アラームにフタをする必要もありません。

一時的にフタをすることができたとしても、何度も何度も同じ気持ちが蘇ってくるでしょう。

僕もまさに同じ状態でした。

でも、「こんなことを思うなんてどうかしてる」と自分自身を否定する必要は全くないですよ!

僕がこうやって強調するのには理由があります。

それは、僕も同じことを感じて教員として続けていくことに限界を感じ辞めたからです。

そして、今になって思うけど、辞めて正解でした。

ずーと悩みましたが、あのまま続けていたとしても、教育現場がさらに大変になる状況は見えていたし、

心が壊れてしまうと思ったからです。

僕は、教育も生徒も好きです。

でも、今の学校は教員にとって過酷すぎて、自分の好きな教育ができません。

そう思うのは次のような理由からです。

ブラック職場には人が来なくなる

最近、学校はブラックと言われていますが、

ブラックな職場ではいずれ誰も働きたがらなくなくなります。

どれだけお金がもらえても、給料が安定していても、

毎日が過酷すぎて「辞めたい辞めたい」と思う職業人生は辛すぎます。

定年まで身体が持ちません。

今やネットやメディアのおかげでいい意味でも悪い意味でも教員の労働実態は筒抜けです。

「教員は超多忙な職業だ」という認識が大多数の日本人に広まりました。

ツイッターでもよく、現職の教員が異常な勤務実態を告発していますね。

それによって国が動き始めたり、メディアで取り上げられるようになりました。

教育は国の根幹なので、教員の労働環境改善に向けた動きが出てきたことは良いことだと思います。

とにかく、世間の人が教員の大変さを理解し始めるようになりました。

「先生ってそんなに大変だったんだ、お疲れ様です!」という気持ちになってる人も多いと思います。

しかし、「学校=ブラック」というイメージの与える負の側面はあまり伝えられていません。

全国には何万人という将来教員志望の学生や潜在的な教員免許保有者がいると思います。

そういう人たちも「教員は超多忙で学校はブラック」というニュースやインターネットの情報を見ています。

その人たちは、「俺も絶対学校で働きたい!」と思うでしょうか?

多分、「教員になるの辞めておこうかなぁ」と諦める人もいると思います。

教員志望者が減れば、採用試験の競争倍率が下がります。

才能のある若い教員が入ってこなくなることを意味します。

それは、今の教育水準が維持できなくなるということであり、

最悪、教員が足らない状況が生まれるということです。

教員という仕事が、教員志望者にとって憧れの対象でなくなった時点でこの先大変な状況になるのは見えています。

「学校がブラックだ」という「風評被害」の影響はすでに現れ始めている

ブラックだと分かっている職場には人は近づきたがりません。

今年、「学校がブラックだ」という「風評被害」の前兆とも言えるニュースが流れました。

広島県内の35の小中校で非常勤・臨時採用の教員が38人欠員になり、

教員がいないせいで授業ができなくなった学校も出ました。

NHK NEWS WEB「小中学校など35校教員欠員 」5月15日)

また、退職者に対して新規採用が追いついていないようです。

これから全国的にも似たような状況になっていく可能性は高いです。

いつかは解消されるといいのですが。

でも、学校はこの先当面、慢性的な人手不足という辛い状況が待ち受けています。

実は、もうすでに人手不足状態は始まっています。

なぜなら、今学校の中枢を担っている50代教員が大量退職を迎えるからです。

小中でいえば、今の58歳の教員の層がかなり厚いです。

この人たちが退職を迎えたら、新規採用を急がないと学校運営自体できなくなります。

でも、上に書いたような理由で教員は若者からは選ばれない職業になっています。

現職の教員にとってはかなり苦しい時代です。

ここまで記事を読んでくれたあなたも、このリスクを直観していると思います。

それに納得した上で、「やっぱり辞めたい」という気持ちが高まってきたかもしれません。

でも、辞めることは大きな決断だし、僕もすんなりとはいきませんでした。

次からは、大きな決断をする時の困難に負けないコーチング的発想をお伝えします!

人間は変化を嫌う生き物

あなたが「教員を辞めよう」と思ってもなかなか辞められないのはなぜでしょう?

それは、あなたの無意識が強力なブレーキをかけているからです。

その仕組みを説明しますね。

人間は変化を嫌う生き物です。

今いる環境にできるだけとどまろうとします。

あなたも心当たりがないでしょうか?

「明日も今日と同じような日になってくれれば」と心の中で思っているはずです。

当たり前だけど、天変地異が起こることなんて望んでません。

だから、3.11のような大災害が起こると人は人激しく動揺しますよね。

その理由は、住みなれた環境が破壊され、昨日のような生活ができなくなってしまうからです。

つまり、現状維持ができなくなると人は激しく動揺するということです。

仕事を辞める時も「慣れた環境から離れる」ということが大きく関係しており、

強力なブレーキをかける原因となっています。

教員を辞める前後には、急ブレーキが2回かかる。

辞める前の1回目のブレーキ

辞める前に1回目のブレーキがかかります。

あなたは教員になって何年か経ったでしょう。

初任の頃はいろんな仕事が初めてで慣れませんでした。

でも、年々仕事に慣れてきたはずです。

今はどれだけブラックな状態であっても、

全く新しい環境で働くよりは効率よく仕事ができるんじゃないでしょうか?

つまり、どれだけ「多忙でブラックだから辞めたい」と思っていても、

あなたは教員生活に慣れています。

「辞めたい」と思った時、あなたのマインドはどんな動きをするかというと、

「この先もずっと慣れた環境にとどまろう!」とします。

コーチングでは慣れた環境のことを「コンフォートゾーン」と言います。

そして、人は慣れきったコンフォートゾーンから出ないようにします。

これが急ブレーキの正体です。

あなたが「ブラックな学校を辞めよう!」と決断します。

すると、無意識があなたにブレーキをかけます。

なぜなら、「ブラックな学校を辞める」ということは慣れきった環境(=コンフォートゾーン)から出ることを意味するからです。

このように私たちは普段、無意識的にコンフォートゾーンを出ないようにしています。

だから出ようとすると待ったがかかるのですね。

辞めた後の2回目のブレーキ

先に予告しておきます。

辞めた後にも急ブレーキはかかります。

なぜかというと、あなたはすでに慣れている「ブラックな職場環境」を出てしまったからです。

つまり、「仕事を辞めた」ということは今まで慣れていた場所(コンフォートゾーン)を出てしまったことを意味します。

じゃあ慣れていた場所(コンフォートゾーン)を出ると人はどうなりますか?

慣れていた場所に戻ろうとします。

誰でも、新しい環境よりは住みなれた環境の方が落ち着きますね。

つまり、人間は慣れていた場所(コンフォートゾーン)に吸い寄せられる性質があります。

コンフォートゾーンを別のたとえで説明しましょう。

大災害になって電車が止まって帰宅困難になったとします。

その時、人はどんな手段を使ってでも「我が家」へ帰ろうとします。

自宅がコンフォートゾーンになっているからです。

だから、教員を辞めた後には恐怖や後悔を感じます。

それは、「コンフォートゾーンを出てしまった!」というあなたの無意識の叫びです。

以上のように、あなたは教員を辞める前と辞めた後に急ブレーキがかかるので今から知っておいた方がいいと思います。

でも、コーチングの知識があれば乗り越えることができますよ。

次はもっと具体的に急ブレーキの話をしましょう。

どんな急ブレーキがかかるのかあらかじめ分かっていれば、軽々と乗り越えられます。

あなたの心の中には、行動にブレーキをかけてくる「番人」がいる!

あなたの心の中には、急ブレーキをかけてくる存在がいると思ってください。

その存在は、あなたが慣れた場所(コンフォートゾーン)を出ないようにし、

コンフォートゾーンから出たら引き戻そうとしてきます。

だから、あなたがコンフォートゾーンから出る行動を取ると、即座に急ブレーキをかけてきます。

どんな形でブレーキがかかると思いますか?

多種多様です!

その存在は、あなたの行動を見張っている「門番」みたいなものです。

その「門番」は、あの手この手を使って行動をやめさせようとしてきます。

その「門番」は、アイディアマンで、とっても「クリエイティブ」なんです。

行動をやめさせる時にあなたに現れる症状は、例えば…

  • 「体調を崩す」
  • 「気が沈む」
  • 「眠れない」
  • 「やる気が出ない」
  • 「イライラする」

など身体の症状となって現れます。

この場合はわかりやすいです。

「あ、『門番』が暴れてるんだな」と対処もしやすいです。

でも、次の場合は巧妙で、勘違いしてしまいやすいです。

それはあなたの心の声となって出る場合もあります。

  • 「辞めたらこの先どうするの?」
  • 「辞めたら周りの人が悲しむよ?」
  • 「もう少し我慢して続けたら?」
  • 「定年まで働けば年金がもらえるよ?」

自分の声なので、あなたは手を引っ込めてしまうかもしれません。

でも、これも「『門番』の悪あがき」の典型です。

こうやって、潜在意識はあなたが慣れた場所から出ないようにし、現状にとどまらせようとしてきます。

何としても現状を変えることを回避しようとします。

この回避行為のことをコーチングでは「クリエイティブアボイダンス(創造的回避)」と言っています。

そしてあなたの行動にストップをかけてくる「門番」のことをホメオスタシス(恒常性維持機能)と言います。

クリエイティブアボイダンス(創造的回避)は、現状を変えたくない無意識の抵抗だと思ってください。

あまりにもクリエイティブで巧妙なので、あっさりと負けてしまって気持ちがくじけてしまう人が多いです。

でもあなたは、気持ちが揺らいだらいったん立ち止まるようにしてみてください。

うっかり行動をやめて自分の本心を変えてしまわない方がいいですよ。

本音にフタをし続けてもあなたはずっと苦しむことになります。

「辞めた後に何がしたいのか」「本当はどうしたいのか」ということだけに心を集中してみてください。

あなたの現状は大きく変わるし、これまで散々苦しんできたあなたは教員をやっていた時よりも100倍充実した人生を送れるはずです!

コーチングはあなたの人生を変えていくためのツールです!

まとめ

  1. 「学校がブラックで辞めたい」というあなたの直観は正しい。自己否定する必要はない。
  2. ブラックな学校には人が来なくなり、近いうちに慢性的な人手不足になる。
  3. 教員を辞められないのは、人が変化を嫌う生き物だから。
  4. 辞める前後には急ブレーキがかかる。それは無意識の抵抗。
  5. 迷ったら「辞めた後に何がやりたいのか」という気持ちを強くする!

それではまた!

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